よくある質問など取付 使い方 特徴 原理パームチップパームチップ 2019.04.22


取付

 ●古い石突(杖先)を外すには:杖先を、左回り(時計と反対向き)にネジりながら、 シャフト(棒)から引き抜いてください。ネジ溝で止めている製品があるからです。 パームチップなら、首の付け根を握ってください。ゴム手袋を使えば、滑らずに力が入ります。あるなら、プライヤー(管などを噛んで回す工具)を使ってくだ さい。受け口のナイロンは、吸湿すると柔らかくなるので、外しにくい時は、お風呂くらいの温度のお湯で温めてください(熱湯は必要ありません)。


 ●装着するには:首の穴にシャフトの先をネジ入れてから、固い床に押しつけて、入り 方を確認しながら、少しづつ、体重をかけてください。ゆるいなら、反射テープ(厚さ0.15ミリ)やアルミテープなどの、硬めのテープをシャフトに数回ほ ど巻いてから、入れ直してください。入りにくいなら、少しづつむいていってください。柔らかいビニルテープや、入りにくくなる両面テープは不向きです。細 くても、元の石突の先にパームチップを差し込める製品があります(IDケーンなど)。

 ●白杖の長さは、脇の下にはさめる長さが、お勧めです。身長170センチなら、長さ127センチか122センチくらいです。短く使いたい時は、短く持ちます(腰骨の横で構えるから可能です)。


 ●直杖の注意:向きが固定されるグリップ(ピストル型など)の直杖には不向きです。 パームチップは、円周の角を均等に磨耗していく設計だからです。切り欠き程度があるグリップの直杖(例:アドバンテージ)、および、折りたたみ式なら自由に回るので問題ありません。

 Q 白杖の選び方は?

A パームチップは、ゴムグリップ付きで、アメリカ式の太さ12.7ミリの白杖で役立ちます。前方へ約45度の角度で傾けるため、長いシャフトで前方を探るの がアメリカ式で、その握りのゴムグリップです。傾ける角度の45度は、握る高さと、届く距離が同じになる目安です。長さは、脇の下に合わせると、白杖の角 度が約45度になり、階段の下の段に届き、脇の下で保持しておけます。長いので、折りたためる携帯用が便利です。雪が多いアメリカやカナダの白杖は、白い 雪でも目立つように下の方を赤くしていますが、日本でも同様にしているメーカーが出てきました。

 Q パームチップが向かない白杖は?

A 最近は少ないですが、ゴムグリップがない白杖は、日本の古来の白杖なので、足元を探るため、短い長さで使い、上端を握って上下させ、下に付いている石突で、路面を突きながら歩く、別な使い方です。
見せるためだけの白杖(シンボルケーン)にも向きません。
他に、T字型グリップが付いた体支持(サポート杖)併用のシンボルケーンにも向きません。

 Q パームチップの型式はどこで分かるのか?

A 現行の型式はPT412-USですが、1種類に統一したので、製品への表示は簡素に、名称 Palmtip(パームチップ)だけにしました。
販売開始は2006年4月です。最初は、10ミリ、12.7ミリ(US)、13ミリなどのサイズがありましたが、需要があったのは性能のいいアメリカ用の12.7ミリがほとんどでした。


 Q サイズを、アメリカの白杖に、統一したのは、なぜか?
A 性能が良いために日本でも広く使われているアメリカ(US)の白杖(例:アドバンテージ)なら、1つのサイズ(12.7ミリ、つまり0.5インチ)で合う ので、判断が楽だからです。それに対して、日本の白杖は、メーカーによって、杖先の付け方が独自だったので、パームチップが付けられるかどうかは、当事者 には判断が難しいのです。工夫すれば、付けられることもありますので、販売店に相談してください。
白杖が工業製品として地位向上するためには、標準化が必要ですし、その寸法として提案しています。ちなみに、日本でも、タイヤはインチ表示です。

 Q 補助金などは?

A パームチップを日常生活用具として補助する自治体が出てきていますので、地元の福祉課などにご相談ください。
白杖は「盲人安全つえ」と呼ばれる補装具になっていて、アメリカ式の「ゴムグリップ付き」は、基準額が660円ほど加算されます。耐用年数は棒の部分で違い、金属製は5年、カーボンなどの繊維複合素材は有利な2年です。詳しくは販売店にご相談ください。

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使い方

 ●利き手でグリップを握り、脇を閉め、腰骨の横で構えます。約45度の角度で白杖を傾けて、前方に杖先が届くので、左右に振りながら、前へ滑らせる方法を基本にして、応用してください。


 Q 握り方は?
A 基本の約45度で白杖を構えるには、杖先の方向に親指が向くように、手のひらに握ります。狭い場所や混雑する場所などでは、鉛筆や箸のように持って、白杖を45度より立てた角度にして、前に押していく方法もあります。

 Q 体の中央で構えるのでは?

A 腰骨の横で構えます。体の中央で構えるのは、2つの問題があるので、止めた方がいいです。
1つめの問題は、体から離さないと腹を打つので、構えが自由にできず、混んだ狭い場所などで使いにくいはずだからです。
2 つめの問題は、中央から、左右の2方向に気を配るので、集中の負担が増えるからです。ちなみに、左右どちらかで構えるのは、自動車などの運転席が左右どち らかにあるように、片方を基準として、他方に注意を向ければ、1方向だけで、全体を見渡せて、集中が楽になるので、移動や制御の技術では一般的です。


 Q 腰骨を基準に構えるのはなぜか?
A 歩く方向は腰骨で決まるからです。腹を打つ心配がないので、自由に白杖を動かせます。これは、どの白杖でも同じです。腰骨はヒップの上の部分にあります。いわゆるヒップは脚の部分なので、歩きに合わせて動きますが、腰骨は骨盤の一部なので、歩いても、安定しています。

 Q 脇を閉めるのはなぜか?
A 脇があくと、腕の方向が定まらなくなるからです。

 Q 使い方は特別なのか?
A 使い方は、むしろ、従来より単純で簡単です。突っかかりを防ぐ手間が少ないので、白杖の本来の使い方になると思います。

 Q 使い方の注意点は?
A 持つ向きをたまに回してください(特に直杖)。角が平均して削れて、長持ちします。

 Q 白杖の役割は何か?
A 白杖の役割は4つ考えられます。1つ目は見せるシンボルになること、2つ目は踏み足を確保すること(つまり、つまずく障害物がないことと、踏む場所がある こと)、3つ目は道筋をたどること、4つ目は(体ではなく)足の防御です。従来は言われた体への防御は、考えない方が安全です(次に説明)。

 Q 体への衝突の防御は?
A 白杖には、体の防御を期待しないほうがいいと思います。細いし、下にあるからです。上に気をとられると、前に突出したり、杖先を上げるなどして、踏み足の 確保が疎かになる恐れがあります。駅のホームでは転落の一因にもなりえます。防御には、反対の腕の活用をお勧めします。

 Q 音を出すために、たたいているが?
A たたきながら歩く時、足元の確認が疎かになっていませんか?たまにならいいですが、多用は避けた方がいいです。杖先を空中に上げると、路面の確認が疎かに なります。自転車などの車輪に巻き込まれる恐れもあります。滑らせれば、路面を確実に確認できるし、道が向かう道筋を知ることもできます。たたくのは、荒 れた道を歩く時や、広い場所での反響を聞く場合などには有効だと考えます。

 Q 普通の石突で滑らせているが?

A 杖先を上げながら歩く例を目撃することがあります。事故は万が一で起こります。思い込みがないか、確認することをお勧めします。

 Q ちょうどの幅の溝だと、はまり込んでしまうが?

A はまり込んだと思ったら、無理せずに、じかに手で抜いてください。

 Q 上がり階段をなでる時に、引っかかりやすいが?
A たたくように当てて下さい。

 Q 体支持(サポート杖)併用も必要だが?

A 使用者の声で、サポート杖を長めに使い、前方はパームチップつきの白杖で探り、両手で交互に繰り出す例があります。

 Q 誘導ブロックにも有効か?

A 誘導ブロックの高い5ミリでも乗り越えて判別できます。誘導ブロックの良さを活かしながら、屋内に最適化させた誘導板が、パームライン(姉妹品)です。

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特徴

 Q 寿命は?
A 納得できる寿命はある、と考えてください。削れを逃れる動作をするので、塊の石突より削れにくくなります。路面や使い方で大きく違いますが、半年から数年 は使えるようです。10年以上使えている例もあります。2千kmほど使えた計算があります(使用者の声で、雨の日を除いて、毎日2万歩ほど歩き、半年ほど で交換した例があり、寿命を計算すると、慣れている道で歩幅70センチとして、日に14kmになるので、約2千kmほどの計算)。

 Q 超ポリマーは硬いのか?
A 柔らかくて、ナイフでは切れても、ヤスリでは削れにくい、毛玉のような特殊なプラスチックです。超とは、分子が超巨大に長いからです。摩擦と磨耗が少なくなります。弾力はありませんが、丈夫で、割れません。

 Q クッションは壊れないか?
A 丈夫です。クッションは、強くて、水を吸わず、耐久性が高い発泡合成ゴムでできています。初期の引張り強度は25kg以上あります。接着剤は強力で、水にも平気です。

 Q 抜け落ちないか?
A 抜け落ちにくい設計です。受け口は、弾力あるナイロン製なので、シャフトを締め付けます。

 Q 柔らかいクッションで、路面の様子が分かるのか?
A よく分かります。クッションは、衝撃を和らげますが、路面の変化は伝わります。自動車などのタイヤと同じ考えです。路面の粗さや硬さなども、滑り方や、音で分かります。水たまりも分かります。

 Q クッションで音は吸収されないか?
A むしろ、路面の様子だけの音が明瞭に出ます。シャフト(軸)の影響を受けないからです。たたいても、聞きやすい軽やかな音が出ます。

 Q グニャグニャして、頼りない。
A 白杖を突いているからだと思います。滑らせてください。現代の白杖は、前方に45度くらい傾けて路面に当てますので、パームチップは、しっかりしていますし、むしろ、白杖のシャフトのほうが曲がります。

 Q 太いチップ(マシュマロ、ティアドロップなど)と同じでは?
A 違います。太いと、溝にはまりにくくなりますが、動かない固定型の石突は、突っかかり易いことに変わりありません。

 Q ローラーチップも同じでは?
A 違います。ローラーは横へは転がりますが、前に動かすと突っかかるので、もっとも大切な、足を踏み出す前方の確認が苦手です。ローラーは左右に大きく転がすので、広い道をゆっくり歩くアメリカではいいですが、狭い道や混んだ場所が多い日本には向かないと考えます。

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原理

 ●仕組みは、頭と首を分けてクッ ションでつないだ構造です。前へ押しても、あたかも回るように、頭が揺れて、弾力で元に戻 るので、断続的な転がりをしていきます。超音波モータの動作を応用しました。動 作のスロー動画がトップページにあります。

 ●パームチップの名前の由来は、英語で、手のひらはパーム、先端はチップで、白杖を通して、路面を手のひらで感じてほしいと名付けました。細かい点字の感触には指先が向いていますが、路面の大きな感触には手のひらが向いています。


 Q チップとは石突きか?
A 「突く」という誤解を防ぐため、(アメリカから導入された)現代の意味のチップ(杖先)に合わせました。日本の古来の白杖は突いていたので、石突きでよ かったのですが、現代の白杖はチップを軽く当てる方法に進化しています。石突きは単なる棒の保護、杖先は機能が目的と考えてください。パームチップは、首 の部分が石突の役割をして、棒を保護して、力を受け止めます。

 Q 引っかかり?
A 歩くのは前へなので、歩く時に問題なのは、前へ「突っかかる」ことです。「引っかかり」は、後ろや横へ引く場合です。

 Q 白杖が滑るのは不安だが?
A 突く癖があるからだと思います。現代の当てるだけの白杖では、滑るほうが理想ですし、慣れます。パームチップも、水平に押せば滑りますが、下に押していると滑りません。

 Q 突っかかるほうが安全では?
A 突っかかっていると、杖先を上げて歩いてしまい、転落などの危険につながります。つまづくほどの段差(1センチくらい以上)では、パームチップでも突っかかって止まります。

 Q 杖先が細いほうが、軽くて、す速く動かせるのでは?
A 突っかかる白杖は軽くても、す速く、細かく、動かし続ける必要があります。突っかかりにくい杖先なら、水平に滑らせるだけなので、もっと、す速く、動かせます。

 Q もっと細くならないか?
A 太いから頭が揺れる特徴がでますし、太いから溝に落ちないのです。

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